セブンナーサリーマガジン Vol.06(2014年12月号) NPO法人セブンナーサリーがお届けする メールマガジン「セブンナーサリーマガジン」第6号です 早いものでカレンダーの最終頁となってしまいました。 慌ただしく過ぎていく日々に、いつの間にか発行が大幅に遅くなり 大変申し訳ありませんでした。 11月もいろいろありました。 ≪セブンナーサリーイベント報告≫ 11月19日(水)第3回福祉懇談会 宇都宮市障害福祉課の方を迎えての第3回目の福祉懇談会です。 ①音響信号について  歩行や会話に支障が出るようなオリオンスクエアでのイベントは、  気になった時に管理棟の村上さんに申し出るようにとのこと。  音響信号については、宇都宮中央署621-0110まで申し出るとのこと。 ②ふるさとタクシーのタクシー券助成問題について  市は指導しているが改善しない。利用する側が乗らないよう自衛手段をとる。 ③お札識別装置「言う吉くん」について  来年度の予算に計上予定 ④福祉サービスのしおりの事業所一覧について  同行援護を行うことになっている事業者で同行援護を断られることがある。  そのような事例があったら福祉課に連絡する。  事業所一覧(PDF)は2014年7月現在のもので最新のものではない。 その他  サービス等利用計画のセルフプランの作成は今年度限りではなく継続する。 11月23日(祝)うつのみや福祉の祭典 今年もセブンナーサリーは出展いたしました。 今年は全体的に来場者が少なく、今一つ盛り上がりに欠けてしまいました。 バザー、アイマスクを付けて暗闇体験(チャレンジザダーク)、音声パソコン、 音声血圧計、タッチメモなど行いましたが、昨年のように入場制限しないといけない というようなことがなく、閑古鳥が鳴いてたので、草々に撤収!しちゃいました。 ★-☆-★-☆-★-☆-★-☆- ≪気になるアプリ情報≫ ドキュメントトーカーカメラトークVerUP Ver1.3.0 2014/11/07 QRコードを検出して商品名などを読み上げるようになりました アビリンピックのガイドブックを見る機会があったので思い出したのが SPコードです。対応する読み上げ機器が限られていたり SPコードの印刷されたものが無かったり、 使われなくなったのかなぁと思っていました。 久しぶりにSPコードを調べてみたら、今は音声コードというようです。 Uni-Voice https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.uv&hl=ja 音声コード(SPコード・Uni-Voiceコード)をスマホのカメラで読取り コードを文字に変換して表示(読み上げ)します。 似たような音声コードにボイスアイという韓国メーカーが作ったものもありました。 ボイスアイ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.voiceye.reader.access&hl=ja 残念ながらSPコード・Uni-Voiceコードとの互換性はないようで 手元にボイスアイコードの印刷物がなかったので試すことが出来ませんでした。 インクジェットプリンターでも印刷ができるというのはありがたいところ。 また、コードを大きくすれば収録情報量を増やすことが出来、 声や音楽なども印刷でき、再生はスマホでできるというものです。 新しい情報伝達の仕組みになるかもしれません。 ★-☆-★-☆-★-☆- ≪ニュース拾い読み≫ 2014/11/4(下野新聞より) 障害者福祉サービス計画 栃木県内作成6割止まり  http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20141104/1767511 来年4月以降福祉サービスを利用するために必要な「サービス等利用計画」の作成が進んでいない。 相談支援専門員が作成するものだが、その作り手の相談支援専門員の数が少ない。 またサービス提供事業所も増えている。 達成率の最も低い鹿沼市は30.8%、宇都宮市は39.7%。逆に栃木市は96.2% 栃木県では2012年から相談支援専門員の養成に取り組みだした。 全国的にも取り組みが遅かっただけに仕方がないのかもしれない。 2014/11/09(朝日新聞より) http://www.asahi.com/articles/ASGC45V08GC4UJHB00H.html つくば市の国土地理院が開発した、立体地図が評判をよんでいる。 データさえあれば、3Dプリンターを使って1枚150円程度の安価で作成できる。 基本的な製作システムはすでにでき上がり、 今後は当事者の意見を反映させて使い勝手のよいものに仕上る ---------- 触地図は触察能力とも関係し、利用者を想定して作るのが望ましい。 立体的なイメージを掴みやすいような 触感の違いなどの工夫次第でより多くの情報を埋め込むことが出来る。 普及するためにも、利用者の声をより多く集める必要もあると思います。 2014/11/10(Business Newslineより) http://www.businessnewsline.com/news/201411100954480000.html 視覚障がい者向けの進路情報を提供するウェアラブルデバイスを発表した 進むべき方向を骨伝導イヤホンでステレオ効果を使ってガイドするのは 目新しいかもしれない。 盲導犬に代わってとあるが、盲導犬が覚えた道をガイドするのではなく 盲導犬はオーナーの指示に対してガイドするので オーナー自身がメンタルマップを持っていなければ 盲導犬に進路を支持することはできない。 世間の盲導犬に対する誤解はまだまだある。 それにしても、GPS精度の向上と頭の向き(ウェアラブルデバイスの向き)が リンクしていなければならないのだが、どのように解決するのだろうか。 2014/11/10(ICT教育ニュースより) http://ict-enews.net/2014/11/10libraryfair/ 第16回図書館総合展/電子図書館などテーマに過去最高の来場者記録 「電子書籍の圧倒的成功を望む」と題した基調講演を行った 静岡県立大学国際関係学部教授の石川 准氏は書籍のデジタル化を語った。 書籍のデジタル化によるアクセスビリティの向上は、視覚に障がいのある人だけでなく、 お年寄りや幼児など多くのニーズがあり、『障害者差別解消法』施行に向け障がいのある人に 優しい環境を求め、意識を『善意から義務へ』変換することが必要と電書籍サービスの必要性を強調した。 ---------- 公共性のある図書館として、音訳や点訳を含め 書籍のデータ化を市民のボランティアに頼るのではなく 公務として位置付けていただきたいと思います。 そこに障害者の雇用も付随してくると思うのは私だけでしょうか。 2014/11/10(産経ニュースより) http://www.sankei.com/life/news/141112/lif1411120034-n1.html 障がい児の読書支援「JBBY40周年企画_子どもの本の力展が開催されました。 伊藤忠記念財団が行っている視覚障がいや発達障がいがある子供のための電子図書の 「マルチメディアDAISY」の寄贈が紹介された。 ---------- 費用のかかるマルチメディアデイジーに財団が力を入れている。 2014/11/13(北海道新聞より) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/574199.html 小樽朗読友の会新聞記事を朗読してCDなどでほぼ毎日届ける 「今日のニュースから」が1984年3月4日の発行から34年間続け、 12日に通算1万号に達した。 日曜日や図書館休館日を除いて新聞を毎朝朗読し、 即日発送する取り組みは全国的に見てもないでしょう。 ---------- 極端かもしれませんが、電子化されたデータがあれば 音声合成で読み上げることが出来、好きな時に 好きな記事を何度でも読むことが出来るようになるわけです。 ボランティアの高齢化やスタッフ不足も懸念されますが がんばってもらいたいものです。 2014/11/16(毎日新聞より) http://mainichi.jp/area/tokyo/news/m20141116ddlk13040142000c.html 認定NPO法人「ことばの道案内」のメンバー約20人がJR王子駅前で 「点字ブロックの上に物を置かないで」と呼びかけた。 点字ブロックを頼りに歩く視覚障がい者にとって 点字ブロックに物があると歩行のリズムが乱れ、方向感覚や距離感覚が 妨害され歩行に支障が出てしまいます。 特に自転車は将棋倒しになることもあり危険です。 放置自転車対策と共に取り組んでいただきたいものです。 2014/11/14(下野新聞より) http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20141114/1778942 栃木県タクシー協会が事故の悲劇教訓に視覚障害者への接客を学ぶ講習会を開いた 県内71業者の代表者ら約90人が参加とありました。 視覚障がい者のある利用者の多くの声をタクシー運転手一人一人に 伝えることが出来ればよいのですが、 代表止まりで全社員に徹底するには一度ではなく何度も講習会や意見交換会を 持っていただきたいと思いました。 2014/11/14(岐阜新聞より) http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20141114/201411140915_23713.shtml 白杖シグナル広がれ 岐阜市など啓発デザイン募る 歩行時に使う白杖(はくじょう)を頭上に掲げ、 周囲の人に支援を求める「白杖シグナル」を多くの人に 知ってもらおうと、県視覚障害者福祉協会や 岐阜市などが啓発活動に使うデザインを募集している。 福岡県盲人協会が1970年代後半に提唱したが浸透しなかった。 ---------- さて、この企画うまくいくのでしょうか、疑問。 白杖を持つ事に対するプレッシャーもある中途視覚障がい者には 白杖を目立つようにすることが出来ないのではと思ってしまいます。 2014/11/14(佐賀新聞より) http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/125262 演奏会はViViD(びびっと)会の主催で、今年で13回目。 障害を持つ人の悩みや願いなどを、音楽を通じて発表している。 テレビで「天才ピアニスト」と紹介された視覚障害者の礒村靖幸さんも出演する。 2014/11/17(秋田経済新聞より) http://akita.keizai.biz/headline/2128/ 視覚障がい者がガイドを務める美術展、秋田美大が企画 第1回秋田公立美術大学主催展覧会『てさぐる』展が開催されました。 同大の高嶺格(たかみねただす)准教授が廃材などのオブジェを並べて作った空間を、 アテンドの秋田市在住の全盲ミュージシャン三上健太郎さんの先導でツアー形式で巡る。 作品を通じて日常生活の中では感じにくい感覚を皆さんに体験いただければと呼びかけている ---------- 触れるという皮膚感覚で感じる美術展が少ないので貴重な体験ではないでしょうか。 セブンナーサリーのチャレンジ・ザ・ダークにも通じるものですが 一度企画してみたいものです>宇都宮美術館さん 2014/11/30(朝日新聞より) http://www.asahi.com/articles/ASGBG4VHPGBGOIPE01D.html 愛知視覚障害者協議会が3年がかりで作り上げた。 会員の間から「持ち歩くことができて、目的地までの道のりが簡単に分かる地図が欲しい」 という声がきっかけ。行政に要望してもダメだったため、自分たちで作ることにした。 触地図は大きく持ち運びには向かないため、点字の文章にした。 「右へ5歩、左へ3歩」「階段を11段上り、前に14歩」など。 ---------- 言葉による道案内ならば、点字文章を読んだり、 音声に変換して聞きながら歩くことにも使えそう。 歩行に必要なメンタルマップの事前作成に役立ちそう。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 今月も最後までご覧いただき有難うございました。 ご意見ご要望等ございましたら下記までメールで お願いいたします。 □■□■□■□■□■□■ NPO法人セブンナーサリー 〒320-0072 宇都宮市若草4-18-6 メール info@sevennursery.org URL http:sevennursery.org ■□■□■□■□■□■□ セブンナーサリーマガジン 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0001635916.html